「100歳の華麗なる冒険」

かつて爆弾の専門家として各国要人と渡り合い、数々の歴史的事件に立ち会ってきたアランは、100歳の誕生日に老人ホームを抜け出す。その後予期せず高額のお金が入ったケースを手に入れた彼は、ギャングと警察両方から追跡されるハメに。途中出会った個性的な仲間たちを巻き込んだ珍道中を通し、アランは自身の波瀾万丈な人生を思い返していく。

歴史上の出来事や人物とのエピソードを交えつつ、今までの人生を振り返りながら「これから」の過ごし方をアランは見つけてゆく。テンポよく進みながらも、時折挟み込まれるやんわりとブラックなジョークに笑いをこらえきれず、幾度も肩を震わせてしまった。あっという間の2時間で、映画館の大きなスクリーンで観て良かったと思えた作品だった。大事なところが抜けている刑事さんも良い味を出してる。

独断と偏見に基づく私的評価【★★★★:秀】