20140828の戯言

「本当にわかる哲学」講読3

◆第3章 世界は認識できるのか?-近代哲学の展開-(前半)
○近代社会における世界像

  • 16世紀以降の宗教改革と自然科学の発展は人々に新たな世界像を提示した
    • 自然科学の世界像:合理的で実証可能、普遍的な共通理解に基づく
    • 世界や自己の存在意義といった主観的な問題は自然科学は対象としない
    • そ生に意味や価値を与える宗教の存在は重要なものとして位置づけられ、科学の基盤である合理主義に基づく理神論や啓蒙主義が生まれる

○世界を理解することは可能か?

  • デカルト:「我思う、ゆえに我あり
    • 方法的懐疑:感覚によって認識されている対象の実在性を徹底的に疑い、疑いようのない確かなものを見出そうとする試み
    • 物事を懐疑している自分自身の存在は疑いようもなく存在している:哲学の第一原理
    • 人間の理性は世界の真理を理解できるのか
  • 神の存在証明
    • 「私」が見ている目の前の「世界」は確実に存在しているか
    • 「私」は疑う存在である以上不完全な存在である
    • 一方で、「私」は「神」という完全な観念を有している
    • 完全なものは不完全なものから生まれることはない→「神」は必ずどこかに存在している
    • 完全なる「神」によって「私」が作られたならば、「私」の理性と認識能力はいい加減なものではあり得ず、「私」が認識する世界はやはり存在する
    • 「神の存在証明」による客観的世界の実在性の証明は説得力に欠ける
    • デカルトは<主客一致>と<物心二元論>の難問を残した

○大陸合理論とイギリス経験論

  • 大陸合理論
    • 「世界は合理的な秩序を持つ実体で、理性的な推論によって把握できる」としたデカルトの思想を受け継ぎ、「世界はどうなっているのか」を問題にした
    • スピノザ:「汎神論」
    • 世界のすべては神の属性が生み出したもの
    • ライプニッツ:「モナド論」
    • 神によって創造され、一切変化しないモナドが無数に集まって世界は構成されている
    • スピノザライプニッツデカルトの二元論を一元論として克服しようとした
  • イギリス経験論
    • 意識=主観とするデカルトの方法論を受け継ぎ、「世界に関する観念がどのように主観において形成されるか」を問題にした
    • ロック:「タブラ・ラサ
    • 人間の心は生まれたときは白紙であり、感覚と内省を通じてさまざまな観念を心に蓄え、その組み合わせによって複雑な観念が形成される
    • 人間の心に観念が浮かぶためには、心の外部にその原因が無ければならない→客観的な世界の実在性を認めているが、明らかな矛盾を孕んでいる
    • ヒューム:「人間本性論」
    • 全ての観念は習慣から生じたひとつの信念にすぎない
    • 客観的世界の実在性を前提とする大陸合理論や自然科学に対する批判

白河わんたん!部


いつもの行きつけ、田中屋。

細め ◇◆◇◇◇ 太め
スープ 丸い ◇◆◇◇◇ 鋭い
わんたん とろとろ ◇◆◇◇◇ つるつる

繊細な麺、わんたんに合わせた優しい味わいのスープ。三位一体にまとまった1杯は全体的にかなりレベルが高いと思う。



前回の帰省時に振られてしまった福港。

細め ◇◇◇◆◇ 太目
スープ 丸い ◇◇◇◇◆ 鋭い
わんたん とろとろ ◇◇◇◆◇ つるつる

白河ラーメンらしい、醤油のエッジが効いた力強いスープが特徴的。


白河では一番好きなアビラの前を通ったら……