持ち上げて落とす

 数時間前に、えらく前向きな思考をしていた自分にぞっとする。ある種の気味の悪さすら覚える。動かないことには何も変わらない。真綿で首を絞めつけられているのを知りながら、動けない。もう手遅れかもしれないな。と、夜な夜な某掲示板をぼんやりとみて思う。
 渋柿をたわわに実らせた柿の木? そんなものは幻覚なんだよ。荒廃した大地にそんなもの生えるわけがない。生きてることが諸悪の根源、死ぬことは久遠の幸せ。不安や悩みからの解放が幸せであるゆえ、やはりこれが答えなのです。