昔はリアリスト、今はデイドリーマー

 最寄駅にHOKUOが出来て2年以上が経つけど、オープンしたてに1回行ってきりで、ふと先日何気なしにHOKUOへ。白生地にクリームが挟まったパンもいいけど、三穀が入ったもちもちしたパンが美味しい。これからちょくちょく通うことになりそうです。

 なんでこんな話をしたかというと、ボクが幼稚園に通っていた頃、「将来の夢はなぁに?」と聞かれて、周りはやれウルトラマンだの何とかレンジャーとか答えている中、ボクは「パン屋さん」と答えたのを思い出した。我ながら、子供のくせに妙にリアリストだな、と思う。

 秋学期の成績が出た。哲学と日本史、大学院の授業で教授とマンツーマンで受けた授業は文句なし、その他はまずます、ゼミは/*1。勉強は好き、実験は少なくとも今の環境では嫌い。院生なんて所詮教授の使いっぱしり*2なのであって、教授と同じ夢を見れなきゃ唯の道具に過ぎない。そして、一番深刻なのはテーマうんぬんじゃなくて、彼は信用に値する人物か否かという点で、彼の発する言葉は骸と化した単なる音でしかなく意思の疎通が取れない以上、ボクは彼の元を離れようと決めた。もちろん、今でも微かな迷いはある。戻る算段になって互いに条件を出したのだけど、いわば騙し討ちに合うような形*3になった以上、彼の下で何かをするというのは無理な話で。中学の時の部活の顧問、そして彼。指導するという大義名分で、よい年をした人間が自らの言葉に責任を持たずに発した言葉の骸は、ボクの人生を大きく振り回すのでした*4

 人物批判のせいで長くなってしまったけど…… 結局、今は来年の春以降の身分を確保すべく東奔西走しているわけで。「自分に適した仕事は何か?」という問いを投げかけた時、最初に思い浮かんだのが心の奥底に仕舞いこんだある業種だった。大学進学に際して諦めていたのに、その5年後にそれを引っ張り出すことになるとは。果たして、どうなるものか。もう一つは、成績表を見てにまにましながら思ったのだけど、勉強が好きなら知識を切り売りするような職業も自分に向いているのではないか、と。なんだかんだで教員免許も取っているし、もし嫌いだったら途中で投げ出しているはずだしね。これからを考えると、この2つに絞られていくんだろうなぁ。

 何かで読んだのだけど、魔術師というのは知識の収集家を指していたらしい。古今東西のあらゆる知識を蓄え、それが自らの力となる。あぁ、格好いい。そうだ、ボクは魔術師を目指そうと思う。

 幼少期に突拍子もない夢を見ないと、中二病(もしくはそれに準ずるもの)に罹患するという良い見本。

*1:これに関しては、彼の説明の食い違いに対するボクのボイコットなので甘んじて受け入れよう

*2:もちろん実験的な経験は積めるんだろうけど

*3:彼も言い分はあるのだろうけど、ボクはきっぱりと欺かれたと主張するのです

*4:もちろんそれだけだとは言わないが