空論0417

 「罪を犯すことの利益」と「罰による不利益」。生に対する執着を捨てた者にとって、罰は罪に対する抑止力に成り得ないはずだが。

 表層では生に対する執着などないように振る舞っているが、ボクという存在を自覚し、物事を認知しているのはボクが生という相に置かれてからの話。つまり、生に対する執着*1なくしてボクという実在は維持できず、連続的に実存している以上は「生に対する執着が無い」という概念を体感しているはずは無く、この考えは机上の空論に過ぎない。生に対する執着は全てに対する執着の源泉であって、それを断ち切ることは生きている以上不可能である。

 人は狂気と寄り添いながら生きていかなきゃならないんだね。

*1:意識しているしていない問わず 何にも考えなくたっておなかが空けばごはんを食べるし、眠たくなれば寝るし、気持ちよくなりたけばすることするでしょ? 生の執着は本能的なものなんだね