まだ見ぬ景色

 何もかも諦めて、あとは死ぬだけなんだけど、ずるずると生き長らえてしまっている今日この頃。本当に「良くないなぁ……」とは思うのだけど。

 「死ぬまでにしておきたいこと」なんぞを考えたりもするのだけど、一度海外を旅してみたいなんて、密かに思ったり。外国語を話せるわけでもないけど、まぁ何とかなるだろう。死ぬ前に、ちっぽけな島国を出てみるのも悪くない。

 「死ぬ」ということも、ある意味では旅みたいなもの。海外も冥土も、ボクからしてみれば伝聞でしか知り得ない世界。その土地で風を感じなければ分からないことだってきっとあるはず。陰鬱な日常を飛び出しさえできれば、行先何てどこだっていいのだ。しかし、旅には健康な身体と時間、そしてお金が必要だ。幸か不幸か、身体は健康だし*1時間も余るほどある。お金はこの必要になることもないだろうし*2、1回分くらいなら何とかなるだろう。

 さて、残るは行先だけ。まだ旅に出ると決めたわけじゃないけどね。それでも、片道切符で済む冥土は、ボクにとって大変魅力的に感じるのであった。

*1:精神はどうか知らないが

*2:しいてあげれば葬式ぐらい? 葬式なんて開くくらいなら、居酒屋で宴会でも開いて欲しい ある意味、ボクの門出であるには違いないのだから