苦しめられる度にもう手を染めるまいと決めるのだが

(7月4日に書いてます)
 昼過ぎに起床。野暮用と諸々で大学へ。司書教諭の書類を出したり、話を聞いてもらったり。帰り際、購買で売られていた万年筆を買おうとするも、カードは使えないとのことだったので、結局買わず。

 折角、電車賃を掛けて来ているのだからと、ごはんがてら安居酒屋へ。「薬を飲めば確かにふわふわした感じにはなるのだが、何か味気ないよなぁ」と想いながらモスコミュールやらハイボールを呷る。飲み放題のラストオーダーを聞かれた辺りから、酔いが思いのほか回ってくる。思わずトイレに駆け込むが、時すでに遅し。猛烈な具合の悪さと、くらくらする思考、麻痺する手足の感覚。個室が1つしかない店なので、専有してはいけないと思うものの、体が動かせないのだ。あぁ、泥酔とはこのことを指すのだろうと、うなだれながら感じた。
 「大丈夫ですか?」とドア越しに店員から声を掛けられ、力なく返事をする。相変わらず出られそうもない。しばらくして、「個室1つしかないんで……」と言われたので、何とか気力を振り絞って席に戻る。明らかにおかしい様子で水を頼み、飲み干す。あぁ、どうにもならない。その後もトイレに行ってはきお失うなど、我ながらずいぶんと酷い失態を犯してしまった。少し楽になって、帰れそうな状態になった頃合いを見計らい、店を出る。時計は20時半を指していて、どんだけ泥酔していたのかと呆れるほかない。こんなことになるなら、居酒屋なんかに行かず購買の万年筆を買った方がよっぽど幸せになれただろう。

 無事に帰宅して、少し横になったものの、猛烈な気持ち悪さで目が覚める。結局、次の日の夕方になるまで動けるようにならなかった。二日酔いの生き地獄を味わう度に、あぁ酒はもう飲むまいと決めるのだが、自分の学習能力の無さにほとほと呆れる他ない。