「そして友よ、静かに死ね」(2011)

引退したギャング、エドモン・ヴィダル(通称モモン)は、還暦を迎えた今では犯罪とは無縁の穏やかな日々を送っていた。そんなある日、かつて数々の犯罪を一緒に行ってきた幼なじみの親友セルジュが、13年の逃亡の末に捕まったことを知る。最初は愛する家族のために傍観を決め込むモモンだったが…。

邦題が軽くネタバレになっているのが残念ではありますが。友情を取るか家族を取るかを迫られ葛藤する様はいかにも人間臭くて、伝説のギャング(エドモン・ヴィタルという実在の人物がモデルらしい)と呼ばれた男でも‘一人の人間’なんだなぁと思う訳で。あの結末は親しみも憎しみもすべて渾然一体となった複雑な男同士の友情が垣間見れた。

独断と偏見に基づく私的評価【★★☆☆:良】