今日読んだ本

イスラム諸国では飲酒は禁忌。それはあくまで建前に過ぎないのかもしれない。苦労して酒を探し求め、現地人と楽しげに酌み交わす作者を見ていると、酒は単なる嗜好品ではなく人間関係における万国共通の潤滑油であると感じた。軽快な語り口な本書からは酒とイスラムにまつわる現地人の本音が垣間見ることができ、読み物としても面白い。作者自らの肝臓を犠牲にしたその姿勢に盛大な賛辞を送りたい。