「ウォールフラワー」(2012米)

1991年、シャイで物静かな高校生チャーリーは、クラスメートたちに“壁の花”とあだ名を付けられ甘く見られていた。だが、彼の平凡な日常は、パトリックとサム兄妹との出会いによってすっかり様変わりする。チャーリーは初めて知る友情の素晴らしさや、初恋の胸のときめきに有頂天になっていたが……。

繊細な主人公チャーリーは、自分を受け入れてくれる仲間と良き理解者である教師と出会いを通じて充実した高校生活を送るかのように見えたが、青年期の多感さはお互いのすれ違いももたらす。思春期特有の複雑な心の問題が描かれる群像劇。なかなか評判が良かったので期待していたのだけど…… 華やかかつほろ苦い青春時代を送ったならば感情を移入してもう少し違う見方が出来たのかもしれないけど、そういったものに無縁なボクは第三者として傍観しているに過ぎず。人を選ぶ映画な気がする。

独断と偏見に基づく私的評価【★☆☆☆:可】