「なんちゃって家族」(2013米)

麻薬密売人デヴィッドはマリファナと金を奪われ、その穴を埋めるためにメキシコから麻薬を運ぶことに。隠れて麻薬を運ぼうと策を講じたデヴィッドは、家族旅行に見せ掛けることを思い付く。元ストリッパーのローズ、童貞の青年ケニー、万引き常習犯ケイシーと共にキャンピングカーでメキシコへ向かう。

映画の邦題でやや損している気もしなくはないが、純粋に面白い。疑似家族として過ごしていくうちに、あたかも本当の家族のような気持ちをそれぞれが抱くようになる。家族という関係は、あくまでも各人に割り振られた役割を演じているに過ぎないようにも思われる。伏線の張り方が秀逸で、最後のオチは皮肉が最高に効いている。麻薬組織のボスの自惚れっぷりも見もの。

独断と偏見に基づく私的評価【★★★★:秀】