「唯心論と唯物論」講読10
◆八 ドイツ唯物論の宗教的根源
- ドイツ唯物論と宗教改革
- ドイツ唯物論は人間に対する神の愛の結実である
- 宗教改革者たちは人間に対する神の愛の結実の形像または本質を人間の最も熾烈な愛−自分たちの子供に対する両親の愛−のなかに見出した
- キリスト教における愛
- 現実的・真実・人間的な愛は人類の物質的現実的な諸苦難に捉われている病理的な愛である
- 神学的な愛:魂を地獄の焔から救い出すために、生きた肉体を拷問する
- 現実的な愛:愛人の肉体をいたわり、自らの肉体もいたわる
- 人間たちを産出しかつ教育する愛こそが神なのである
- 神の愛はわれわれの霊魂の救いだけでなく、肉体的な幸福および生命もまた心にかけている
- 神はわれわれの体内に内在し、「神そのもののような諸情動」の熱火を燃やし、このような神こそが唯物論の父である
- ドイツ唯物論を生み出した宗教改革は人々が知り得ぬ魂を探究する医学の道を切り開いた
- ドイツ唯物論は人間に対する神の愛の結実である
◇高坂あかなのまとめ
唯物論は宗教改革に起因し、さらには医学も関与するものであった。この辺りはキリスト教理解を必要とするので、さらっと流し読む程度で済ませた。哲学をやるとどうしても宗教が絡んでくるので、なかなか面倒ではあるが。気が向いたら宗教の方にも立ち入ってみたい。