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■概説
「自殺と幸福をつなぐもの」

ボクは死にかけの人間に過ぎない。生と死は表裏一体であり、死は避けることができない。そのような現象であるにも関わらず、死に対する客観的な答えは提示されず、個人の倫理観や価値観に大きく左右される。しかしながら、人間はある程度共通な「死の意味」を持っている。
Ⅰ)死は誰も経験したことのない観念
Ⅱ)死の観念は自己の存在を脅かす
Ⅲ)死への近接によって、自分という存在が独立した存在であることを知る

死という出来事は生の一回性を際立たせ、本質的な生に対する欲求をもたらす。自分の生に希望を持ちうるには何が必要か? それは可能性である。

「生の相において得られるであろう幸福量」<「死の相において得られるであろう幸福量」の場合に自殺という事象が引き起こされる。自殺の根源的な要因は幸福の追求であり、かつ本質的な生の実現である。自殺は、人が幸福に生きるための一つの手段なのだ。

■目標
豊かで揺るぎない死生観を涵養し、幸福で本質的な生の実現を目指す。

■参考文献
「自殺について」/ショーペンハウエル
「自殺学入門」/寺山修二 *「書を捨てよ、町へ出よう」に収録
「幸福論」/アラン
(適宜追加する)