自殺学・幸福論

#18

これからまとめる。

#17

■「幸福論」講読(2) 7.神託の終滅 健康の‘まね’を通じて、不安と恐怖を取り去ることが一番の健康である。 8.想像力について 想像力が思想に勝るため、人は他人の不幸に十分耐えうる力を持っていない。しかし、思想を内包する肉体が苦しめられ、癒されるこ…

#16

■「幸福論」講読(1) 寺山修二の「自殺学入門」、ショーペンハウアーの「人生について-幸福論-」はいずれも11回目で頓挫しているが、おいおい気が向いたときにでも。あまり時間を要さず、毎日続けるのが第一だと思い、元々は新聞に連載されたいたちょっとし…

#15

■「幸福について-人生論-」講読(1) 寺山修二「自殺学入門」の講読は終わっていないが、並行してショーペンハウアー著の「幸福について-人生論-」の講読を行っていく。 *これまで自殺学ばっかりだったので、幸福論にも触れておかないといけないと思いまし…

#14

■「自殺学入門」講読(1) 今回から寺山修二「自殺学入門」を題材に、講読を行っていく。◆1.自殺機械の作り方 人類の歴史は道具の歴史である サルは道具を発見したことから人間になった 道具の文明化→機械 道具を使ってきた人間は、機械に使われるように 「…

#13

今回は倫理学の観点から自殺について考える。 個人の自由と他者危害原則 個人の自由は最大限尊重されるべきである ただし、「他者に危害を与えない範囲」に限る 自殺の方法によっては他者に危害を与える可能性がある 例:高所からの飛び降りによる、地上を歩…

#12

M先生と数回メールのやり取りしている。この前のメールはぐうの音も出ないほどの正論でだいぶ抉られた。屁理屈をこねくり回している自分があまりにも滑稽なのと、これ以上愚かだと思われたくないので返事は出していないが、いくつか考えた点をまとめてみる。…

#11

■「自殺について」講読(10)◆生きようとする意志の肯定と否定とに関する説によせる補遺 あんだーこんすとらくしょん……

#10

■「自殺について」講読(9)◆自殺について この世の中で、それぞれ自分の身柄と生命とに対するほどに・争うべからず権利を、他のなにものに対しても有っていないことは、極めて明白である(後略)(p192~) まったく感覚を欠いた自殺は「不正」であるという認…

#9

■「自殺について」講読(8)◆この世の悩みに関する説によせる補遺 わたしたちの生は、苦悩を、最も身近な直接の目的としている(p159~) ひとつひとつの特別な不幸はすべて例外と見えもしようが、じつは、一般に、不幸があたりまえのことなのである わたしたち…

#8

■「自殺について」講読(7)◆生の空しさに関する説によせる補遺 生きようとする意志―これこそ物自体として恒久的なもの―に対し、生の努力は空しいものだということが示されているのである(p143) 時間と空間は本質的に無限であるのに対し、個体は本質的に有限…

#7

■「自殺について」講読(6)◆死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされるものではないという説によせて 人の死をまのあたりに見る場合にかぎって、どうして、人は、物自体そのものが、ここで、無に帰するなどと、思いあやまるのだろうか?(p115~) 時間とい…

#6

■「自殺について」講読(5)◆生きようとする意志の肯定と否定とに関する説 意欲すること!なんて広大な言葉ではないか!(p78) 理性はわたしたちが選択した目標へ向けてみずから備え付けた道標に過ぎない その道標を天国へ向けるか、地獄へ向けるかはその人次…

#5

■「自殺について」講読(4)◆自殺について 人間は、すべからく、自分みずからを単なる生以上のものに高めなければならぬ(p61~) それとは逆の態度を採る場合:悪事をなす時/自殺する時 他のいたずらに長命と安逸な生涯を追い求めている真の俗物と比べれば、…

#4

■「自殺について」講読(3)◆この世の悩みに関する説 一般に、わたしたちが意欲すること・これがわたしたちの不幸なのである(p41~) 人生が客体化された意欲は決して満足させられるものではない わたしたちの意志にひとつの終わりを作り得るものこそ、意欲か…

#3

■「自殺について」講読(2)◆生の空しさに関する説 時間的な生存を意欲すること、しかもそれを永続させようと意欲することが、つまり、生なのである(p25~) 時間的存在の延長こそが私たちの罪つくりのもとである 時間的存在は、これを獲得したと思う束の間に…

#2

■「自殺について」講読(1) 今回からショーペンハウエルの「自殺について」を題材として、講読を行っていく。◆死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされるものではないという説 わたしたちが死に対して懐く二つの考え(p7~) 極めて恐ろしく厭うべきもの…時…

#1

■あるいは自殺を肯定するための屁理屈 参考図書の講読に入る前に、自身の死生観を明確にするとともに幸福で本質的な生の実践の妨げになっている障壁を明らかにするために、現状と自己の分析を行う。 人生のおける幸福を決定づける要因の一つが「いかに自分の…

#0

■概説 「自殺と幸福をつなぐもの」ボクは死にかけの人間に過ぎない。生と死は表裏一体であり、死は避けることができない。そのような現象であるにも関わらず、死に対する客観的な答えは提示されず、個人の倫理観や価値観に大きく左右される。しかしながら、…