高坂原論2

■「仕事の報酬に対する対価とは」
 自転車で10数キロ離れた街まで出かけてきた。行きの出来事だったが、ちょうど半分走った辺りでの出来事。ボクを追い越したパトカーがしばらく先で待ち伏せしていて、警官に制止させられた。

警官:「今、急いでる?」
ボク:「(事態が把握できないまま)えぇ、まぁ」
警官:「名前と仕事は? 大学生?」
ボク:「(名前だけ名乗る)」
警官:「この自転車、どこから持ってきたの?」
ボク:「実家からですけど」
警官:「防犯登録見せて」
ボク:「F*1の防犯登録ですけど?」
警官:「F? Fかぁー(何やら無線でやりとりする)」
警官:「Fじゃ仕方ないですね」
ボク:「これでいいですか?(ややむっとしながら保険証の住所と自転車後部に貼られている中学校時代の登録証を確認させる)」
警官:「しょうがないですね」
ボク:「これって何が目的なんですか?」
警官:「防犯登録のチェックをね、みんなにしてるんです」
ボク:「はぁ」
警官:「それじゃ、気を付けて」

 防犯登録の確認をするのも警官の仕事だと思うし、別に自分の持ち物なので協力するのは構わない。けれども、終始へらへらした態度を取るのも仕事なの? そもそも、こっちが急いでいようがいまいが、任意の協力を強制させるつもりなのだから一番最初の質問はするだけ無駄だろう。むしろ「防犯登録の確認にご協力頂けませんか?」で十分だ。名前はともかく仕事を聞く必要は? 加えて言うと、仕事を訪ねておきながら勝手に推測するのはそもそもやりとりとして相応しくないとボクは思うのだが。なんで警官のしごと☆あってこゲームにつきあわにゃいかんのだ。

 さらに、そこから更に先の地点で信号待ちをしていると、件の警官が乗ったパトカーに再度出くわした。ボクの他にも自転車乗りが2人ほど居たのにもかかわらず、そのまま素通りして行った。
「みんな確認している」と言っておきながら、一つでも例外があったなら「みんな」という言葉は使えないとボクは認識しているのですが。正直に「あなたが怪しかったから声を掛けたんです」と言われてもどっちみちボクは不愉快になるのだが、まぁ欺かれていない分納得は出来る*2
 一方的に疑っておきながら、ボクが自ら自分の持ち物であると証明しようとすれば「しょうがないですね」と投げやりに返されたのも、やはり納得がいかない。
 へらへらした態度と平気で嘘をつく*3その警官のずいぶん適当な仕事ぶりにもはや感心した。

 それがきっかけで、目的地に着いてからもずっと不機嫌だったボク。買い物でもその日発売の本が店頭に並んでいなかったので、レジのバイト君に聞いてみたら「品切れです」とのこと。開店とすぐに入ったので絶対そんな訳はないはずだし、どうせシュリンク掛けが終わってないだけなんだろうな、と。時間を置いてまた来れば並んでいるだろうと踏んで、再度店を覗いてみたら案の定並んでいたわけで。

 働くということは自分の労働力を社会に還元することであって、それでお金を得る以上はそれなりの仕事をするべき*4だと思っているのだが、割と適当な仕事でもお金は貰えるものと知り、何だかボクの労働観が間違ってるように思えてならない、今日この頃。

*1:ここから離れたところにある実家の県名

*2:「このボクのどこが怪しいんですか! その根拠を明示してください!」とは言うだろうが

*3:これに関しては明日の原論で

*4:もっとも、働いたことがないボクが言うのもおかしな話だが もちろん、働くとなったらそのつもりで仕事はするだろう