てちゅがく

「本当にわかる哲学」講読6

◆第5章 私とはなにか? ○「私」の実存を問う哲学 キルケゴール:「死に至る病」 近代以前:伝統的価値観が支配→自由は制限される/アイデンティティの安定化 近代以降:価値観の多様化→自由は開放される/アイデンティティの不安定化 →「私」という問題の全…

「本当にわかる哲学」講読5

◆第4章 真理はあるのか?‐現代の哲学‐ ○世界の存在を信じるのはなぜか? フッサール:「現象学」 すべては人間の意識という主観に現れた世界でしかない 意識主義←理性主義←真理主義・・・現象学⇔ポストモダン・分析哲学 現象学的還元 客観的世界が存在して…

「本当にわかる哲学」講読4

◆第3章 世界は認識できるのか?-近代哲学の展開-(後半) ○世界を認識する理性の限界 カント:「純粋理性批判」 私の目の前に広がっている世界はすべて私の意識(主観)に現われた世界であり、主観の外側にある客観的世界(物自体)を直接認識することは不可…

「本当にわかる哲学」講読3

◆第3章 世界は認識できるのか?-近代哲学の展開-(前半) ○近代社会における世界像 16世紀以降の宗教改革と自然科学の発展は人々に新たな世界像を提示した 自然科学の世界像:合理的で実証可能、普遍的な共通理解に基づく 世界や自己の存在意義といった主観…

「本当にわかる哲学」講読2

◆第2章 世界とはなにか?-古代ギリシア哲学- ○世界はどうなっているのか? 「世界はどうなっているのか」という古来からの命題に対し、宗教は創世神話を通じて長きにわたって答えを与え続けてきた 異文化や異民族の交流が盛んな地域ほど多様な世界像に接する…

「本当にわかる哲学」講読1

「哲学する」というレベルには未だ達していないので、ひよっこのうちは舌足らずに「てちゅがくする」と称することにします。帰省に際して、良さげな哲学の入門書(哲学分野は名前だけの入門書が多いので困るのだけど)を持ってきたので、自分なりに重要だと…

拝啓、ウィトゲンシュタイン様

幸福に生きよ!、ということより以上は語りえないと思われる。 (草稿) ウィトゲンシュタインは個人的に好きな哲学者の一人で、去年の夏ごろにちくま新書の「ウィトゲンシュタイン入門」を読んでこんなことを思っている。「教授と言う肩書き≠素晴らしい人間…

「考える力をつける哲学問題集」講読1

新宿の紀伊国屋(高島屋のほう)をうろうろしてたら、70-000系とE233系が並走していたのでふらふらと窓辺に引き寄せられたのです。その場所がちょうど哲学書のコーナーで、目に付いたのがこの本。本当はラッセル(だったと思う)が書いた哲学書にまず目が行…